kockakatsuraの日記

うつ病とのお付き合いの備忘録

家族の話

いたって平凡な家庭で育ちました。
貧乏ではないけど金はない家でした。
親族もそんな感じ。

両親と兄弟が1人。
仲の良さも普通。
しかし、自分も兄弟も完全には親離れできていない点は普通じゃないかもしれません…。

両親共に子供っぽい所があるので、大人になっていくうえでの助言というものは貰った覚えがありません。
どちらかというと、一緒に並んで歩いてきた感じです。
恋愛の話は、お互い恥ずかしくて全く話してきませんでした。
一時期、孫が欲しいから見合いしろと言われてましたが…。

母いわく、自分が親離れするタイミングがあったようなのですが、手放しきれなかったから機会を逃してしまったとのことです。

自分は、母のお節介が嫌になった時期に実家を出ました。
ですが、非正規雇用の一人暮らしに加え、浪費癖があるため度々母に泣きついてきました。
実家の貯金だけではどうにも出来なかったとき、母は親戚に頭を下げてくれました。
本当に申し訳なかった。

父はもうすぐ後期高齢者
実家の家計を支えるため今も委託で働いてくれていますが、最近は辞めたがっているそうです。
祖父母に甘やかされて育ったため、ワガママな所があり、自分の幼少期には母に手をあげたりしてました。
亭主関白気取りで短絡的で自分勝手で、人から指示されることが嫌いです。
ただ、子供には愛情を注いでくれる人です。
ここ数年で丸くなってきたと思います。

還暦を過ぎている母は、数年前の事故が原因で体に障害が残り、日常生活にはあまり支障はないものの働けません。
父を嫌悪しており離婚したがっていましたが、経済力がないため諦めています。
兄弟いわく、現在は家庭内別居に近い状態だそうです。

兄弟は独身で実家暮らしです。
母が事故に遭った頃に無職となり、リハビリに通う母の送り迎えのため自動車免許の取得などを理由に職探しを先延ばしにしてはや数年…。
両親の仲を気にして、家を空ける時間が長くなるのが心配だとも言っています。
両親の面倒を見てくれていることには感謝しています。

そんな家族状況なので病気の話はする気になりませんでした。
しかし、必要に迫られて兄弟にだけは休職に入って2ヵ月後くらいに打ち明けました。
父には多分死ぬまで言いません。
言ったところで、と思うからです。
母には、仕事が安定してきてから頃合いを見て報告しようかと考えています。

もともと1人でいることに抵抗がない…というか、1人の時間が必要なタイプですが、うつ病と診断されて以降、人生への不安が大きくなり、独りでいることへの不安が大きくなるときがあります。
たまに実家に帰りたいと思うこともありますが、近況を聞かれて嘘を言える自信がなく、心配をかけるだけだと思ってしまって足が向きません。

最初にカウンセリングを受けたとき、家庭環境に問題があるのではと勘ぐられました。
いわゆるアダルトチルドレンの可能性を疑われたのだと思います。
しかし、両親からの愛情は感じていましたし、虐待されたこともありません。
原因があるとすれば、両親共に気分屋で自己中心的であり、一貫性のない発言に振り回されることが少なからずあったことでしょうか。
母のヒステリーにも気を遣っていて、怒られることに過敏であったかもしれません。
また、転校をきっかけに軽いイジメにあったこともあり、人間不信気味になって他人の感情に敏感になったし、嫌われることを避けるようにもなりました。
さらには、誰もが思春期に通過してきた自己分析を全く意識せず成長してしまい、自己肯定感というものを育めずにきた自分にも原因があるだろうと考えています。

兄弟にうつ病であると打ち明けてからは、少し気持ちが楽になったように感じます。
兄弟は自分と違って、自己を持っていて物事をクールに考えられるので、ベタベタと寄り添われることはありません。
それでも気にかけてくれているのだと感じられます。
兄弟がいて良かったと思う今日この頃です。